ポリティーMXシリーズ

ポリティーMX-300は、ポリカルボン酸系ポリマ-を主成分とした粉体セメント分散剤であり、原料中に人体に有害なホルマリンなどの揮発性有機化合物(VOC)を含んでおりません。優れたセメント分散性及び分散保持性を有しており、単位水量を大幅に減少させます。
粉体分散剤ですので、既調合モルタル、グラウト材をはじめ各種セメント製品の製造に使用することができます。

特徴

  • 従来のポリカルボン酸系粉体分散剤に比べ、粉体安定性(耐ブロッキング性)に優れるため、既調合モルタルのセメント分散剤として最適です。
  • 立体反発効果により優れた分散効果を発揮し、スラリーの高濃度化を可能にします。
  • 分散効果の温度依存性が少なく、低温でも優れた分散性を有します。
  • 増粘剤の種類に関わらず、流動性を付与することができます。
  • 環境に有害な揮発性有機化学物質を含んでおりません。

用途

セメント分散

  • 既調合モルタル
  • グラウト剤
  • 高性能(AE)減水剤

その他無機粉体分散剤

  • 製紙用スラリー(炭酸カルシウム)
  • 顔料

製品性状(代表値)

項目 MX-300
外観 白色粉体
嵩比重(kg/m3 500
水分(%) 5
水溶性 易溶
pH(1%水溶液) 8.2

性能

W/C=35%,S/C=1.5モルタルで評価

1.分散性

SL材による評価

グラウト材による評価

2.経時安定性

3.温度の影響

4.凝結時間

5.圧縮強度

試験結果

項目 減水剤(標準形)
JIS A6204 規定値 試験結果
()内は規定値に対する適否
MX-300
減水率(%) 4以上 25(適合)
ブリーディング量の比(%) 100以下 30(適合)
凝結時間の差 始発 -60~+90 +21(適合)
終結 -60~+90 -23(適合)
圧縮強度比(%) 材齢7日 110以上 158(適合)
材齢28日 110以上 143(適合)

使用方法

  • 添加量は目的とするコンクリ-ト、モルタルの種類により変化しますが、セメント重量の0.05~0.40%程度が適当です。
  • 空気量の調整及び夏場のスランプロス改善等には、適宜AE剤、消泡剤、遅延剤等を併用してください。

注意事項

  • 低温時(モルタル温度10℃以下)には、流動性の発現が遅れる傾向がありますので、撹拌時間を長めに設定してください。
    (撹拌時間が短い場合には経時で流動性が増加する場合がありますので加水等はしないでください)
  • ポリティーMX-300に直に水がふれないよう、使用後は密閉して、高温、直射日光、湿気をさけて保管して下さい。

荷姿

20kgクラフト袋

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