リポテックス C-1000 コンクリート被膜養生剤・耐摩耗性改善剤

養生剤とは?

コンクリート、およびモルタル等は本来備え持つ性能(強度・耐久性)を十分に発揮するためには養生が重要な工程となります。一般的には乾燥防止の観点から、散水やシート覆いによる養生が主として行われています。しかし、近年開発された工期短縮を目的とした工法においては、給水・散水が困難なものや、制約条件により養生水の供給ができない場合が生じています。このような状況の中、構造物の養生方法として、コンクリート表面に油脂や樹脂系の皮膜を形成することにより、水和反応に必要な水分の蒸発を抑制する方法が適用され、実績を上げております。これら養生剤はいくつかの種類に分けることができますが、ご使用の際にはそれぞれの長所短所を把握して使用する必要があります。

養生剤の種類 養生効果 外観 仕上材との付着性 耐摩耗性 用途
パラフィン系 打設後のコンクリートに有効 △~〇 × × 仕上げのない躯体
樹脂エマルジョン系
(リポテックスC-1000)
打設直後の暑中コンクリートに有効
(塗れ肌)
仕上げのある躯体

特徴

  • 打設直後のコンクリート表面に散布するだけで、保水性の高いポリマーセメント層を形成し、コンクリート表面からの水分蒸発を抑制します。
  • 乾燥収縮を抑制しますので、コンクリート表面に発生するヘアラインクラックの低減が可能です。
  • コンクリート表層にポリマーセメント層を形成しますので、耐摩耗性が向上します。
  • モルタルやコンクリートとの接着性に優れたポリマーセメント層を形成します。

性能

散布方法

コンクリート打設

コンクリート打設後、ブリージングが消失してから、C-1000の散布を行ってください。

C-1000散布

2倍希釈液で200g/m2を目安にしてジョウロ等を使って散布して下さい。

レイキで馴染ませる

レイキ等を用いて散布したC-1000をコンクリートに馴染ませて下さい。(コンクリート表層から2cmの深さにポリマーモルタル層を形成する感覚)

表面仕上げ

最後にコテ等を用いて表面仕上げを行って下さい。

道路施工の場合は、仕上げ作業の後、C-1000の3倍希釈液を150g/m2散布してください。

性状

項目 規格値
外観(25℃、原液) 乳白色液体
乾燥固形分(%) 40±1
pH(25℃、原液) 7~9
粘度(25℃、原液) 20~200mPa s
比重(25℃、原液) 1.03~1.07

荷姿

  • 18kg石油缶

注意事項

取り扱い上

  • 皮膚、粘膜または衣類に触れたり、眼に入れないようにしてください。

保管上

  • 直射日光および凍結を避けて保管してください。
  • 使用後の残液は缶を密封して保管してください。
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  • ご使用に当たっては、SDSをご参照下さい