ポリマー設計技術 ウレタン系粘着剤
はじめに
当社ウレタン系粘着剤は、エア抜け性、再剥離性に優れています。
このような特徴を活かし、エレクトロニクス分野をはじめとする表面保護シート用粘着剤として利用されています。
白色霧状汚染発生の推定メカニズム
ウレタン系粘着剤を用いた表面保護シートをタッチパネルなどの被保護部材に貼付し、高温高湿環境下に長時間放置すると白色霧状の汚染(白霧汚染)を生じる場合があります。
この現象は、ガラスの経時の汚染、いわゆる「ガラスの焼け」が主要因と推定されます。
耐汚染性ウレタン系粘着剤
当社では、耐汚染性に優れたウレタン系粘着剤 「US-1401A」 をラインナップしています。
US-1401A | 当社従来品 | ||
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接着力 | N/25mm,SUS-BA | 0.01 | 0.01 |
N/25mm, Glass | 0.01 | 0.01 | |
排気性 | Sec./10cm | 3 | 3 |
耐熱性 | N/25mm,Glass, 150℃・1hr |
0.09 | 0.08 |
耐汚染性* | 60℃・90%RH・3日, Glass | 優良 | 良好 |
*耐汚染性:ガラスの白色霧状汚染をいう
参考資料
1) 2019年6月19~20日
(一社)日本接着学会 第57回日本接着学会年次大会 発表者(ポスター発表):小野研究所 藤本竜治
2) 2023年10月4日~6日
RX Japan株式会社主催 第14回フィルムテックジャパン 展示パネル