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プロジェクトストーリー

防着剤のご紹介
防着剤とは
ゴム生産工程において、シート状のゴム同士がくっつかないように表面を処理する薬剤です。身近なところでは「つきたての餅」に振りかける「餅とり粉」と同じ役割をします。
過去から長い間、ゴム生産にはタルクなどの粉体を使用していましたが、ゴム表面に均一にまぶせない、現場が粉まみれになってしまう等の問題がありました。そこで、当社ではゴム生産ラインへの適性や労働環境面などに配慮した「液状防着剤」を開発いたしました。機能と使いやすさの面からお客さまに大変ご好評いただき使用が拡大しています。

(イメージ図)

どこで使われているの?

ゴムを生産しているお客さまの大半で使用されています。全世界のゴム用途の約7割は「タイヤ」ですので、主な販売先はタイヤメーカーになります。タイヤ以外ではホースやパッキン等、皆さまの生活に密着した自動車、家電製品の部品の生産にも使用されています。
※当社の防着剤は日本国内の約8割のゴムメーカーで使用されています。
どこで作っているの?
防着剤は液状と粉末の2種類の製品形態があります。液状製品は小野工場、粉末製品は小野工場と国内外の協力工場(大阪、インドネシア、アメリカ)で生産しています。昨今、労働環境改善意識の高まりから、特に液状製品の需要が急増しており、国内だけでなくアジア、米州にも販売が拡大しています。
防着剤開発のポイント
防着剤は「ゴムシートの密着防止」が基本機能になりますが、ゴムには様々な種類があるため、その特性に適合した防着剤のレシピを作り出すことがポイントとなります。重要なポイントは「ゴム物性に影響を与えない」ことです。防着剤がゴムの中に残っても影響がない製品設計を行うとともに、厳選した原材料の調達、生産時の品質管理にも細心の注意を払っています。