高圧スプレー用金属洗浄剤 パナクリジェット#71
金属関係の製造工程の高度化スピード化にともない表面処理洗浄工程での効率化も進んでおります。
パナクリンジェット#71は、作業性を考慮し、pHを中性としたにもかかわらず、一時防錆力にも優れさらに低起泡性で、工作油、機械油、バフかす切り粉等の洗浄を目的とした高圧スプレー洗浄用に開発した優れた洗浄液です。
一般性状
外観 | 淡黄色液体 |
---|---|
pH | 8.5(5%水溶液) |
イオン性 | 非イオン、アニオン |
溶解性 | 冷水易溶 |
使用方法
洗浄温度 | 常温~100℃ |
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洗浄方法 | スプレー洗浄 |
濃度 | スプレー法 |
時間 | 超音波・振動 |
スプレー圧 | 1~50Kg/cm2 |
上記使用方法は、一般的洗浄に使用される条件で、洗浄装置および汚れの程度に応じて調整して下さい。但し、防錆力は濃度が高いほど(3~5%)良好であり、消泡性は温度が30℃以上の方が低温(10~20℃)とり良好となります。
起泡性(ロス・クラーク法)
以下に示すような油、汚れ物質の洗浄に有効です。
測定温度 30℃
エアー吹込量 700cc/分
時間濃度(%) | 30秒 | 1分 | 2分 | 3分 | 4分 | 5分 |
---|---|---|---|---|---|---|
洗浄方法 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
濃度 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
(単位 mm)
防錆試験
試験条件
- 資料濃度:パナクリンジェット#71 1%、3%、5%水溶液
- テストピース:鋳鉄(FC-20)
試験方法
- 屋内暴露試験
50℃の洗浄液中に1分間テストピースを浸漬した後、屋内で放置し、外観変化を観察する。 - 浸漬試験
室温で洗浄液中にテストピースの半面を浸漬した状態で放置し、外観変化を観察する。
試料濃度/試験日数 | 3日 | 5日 | 7日 | 10日 |
---|---|---|---|---|
1% | A | A | A | A |
3% | A | A | A | A |
5% | A | A | A | A |
A:サビ発生なし B:一部(1~5%)サビ発生
試料濃度/試験日数 | 8時間 | 12時間 | 24時間 | 48時間 |
---|---|---|---|---|
1% | A | A | A | A |
3% | A | A | A | A |
5% | A | A | A | A |
A:サビ発生なし B:一部(1~5%)サビ発生
処理液管理方法
N/10過マンガン酸カリウム 10cc、1規定硫酸 90cc(全量 100cc)をフラスコに加え攪拌する。(A液)
ビューレットにパナクリンジェット#71の使用液を入れ、A液に滴下する。A液の色が消失するまで徐々に滴下し、変色点を終点とし、その時のパナクリンジェット#71の滴下cc数を読む。
濃度換算
パナクリンジェット#71の滴下cc数と使用濃度の換算表を示します。
使用濃度 | 滴下cc数 | 使用濃度 | 滴下cc数 |
---|---|---|---|
1% | 17.4 | 6% | 3.1 |
2% | 9.6 | 7% | 2.6 |
3% | 6.2 | 8% | 2.3 |
4% | 4.6 | 9% | 2.0 |
5% | 3.6 | 10% | 1.8 |
荷姿
18Kg入 石油缶
ご注意
本製品をお取り扱いされる場合には、必ず製品安全データシート(SDS)をご参照の上、十分に注意してお取扱い・ご使用下さる様、お願い申し上げます。
また、ここに収録しました資料は、細心の注意を払って行った試験に基づくものですが、実際のご使用における条件は多岐にわたりますので、個々の最適処理は御社で十分にご検討下さい。