マイクロエマルション洗浄技術

マイクロエマルション技術による液晶パネル洗浄

1.液晶パネル洗浄とは?

液晶パネル中の液晶は、2枚のガラスに挟まっています。これを分解すると、画面表示に必要な液晶以外に、シール材の外側に厚さ3µm、奥行き300~500µm程度のギャップが製造工程上発生してしまいます。この余分な液晶は、通電した時に電極がショートする電蝕不良を引き起こす原因となります。そこで、この余分な液晶を除去する必要があります。

2. ライオンの液晶洗浄剤の特徴

従来の液晶洗浄は、液晶の溶解力を活かした溶剤系洗浄剤や溶剤を主剤として危険物化防止のために水を少量配合した準水系洗浄剤が使われておりました。しかし、溶剤系洗浄剤と同様に、準水系洗浄剤は加温による水の蒸発で危険物になるおそれがあり、また、溶剤が主体のためすすぎ性に課題がありました。
それに対して、ライオンの液晶洗浄剤は、水を主剤としておりますので、危険物に該当せず環境や人体に安全性が高く、非常にすすぎ性の良い洗浄剤です。さらに、大きな特徴として、界面活性剤、浸透剤、溶解剤などを最適に配合することにより、極小のエマルション(マイクロエマルション)を形成させることにあります。

マイクロエマルション構成

サンウォッシュLH-8000のマイクロエマルションの光散乱法による粒径測定

この浸透力と可溶化力に優れたマイクロエマルションが、ガラスの狭い隙間に挟まった液晶に対して瞬時に浸透し、連続的に液晶を可溶化することで、従来の溶剤系洗浄剤よりも短時間で良好な洗浄性を発揮することを見出しました

従来の溶剤系洗浄剤による洗浄

ライオンのマイクロエマルション型水系洗浄剤による洗浄