繊維用紫外線遮蔽加工剤 ULS-700/ULS-1700

ULS-700およびULS-1700は、新規な高分子紫外線吸収剤を繊維製品にも適用しやすくするために、水性エマルション重合法により得た画期的な商品です。
また、イオン性が非イオンであり、各種薬品併用制に優れています。

ULS-700およびULS-1700は、柔軟で透明な皮膜を形成し、繊維への吸着性も強いという特性を持っています。従って、ULS-700およびULS-1700で後加工することにより。耐洗濯性及び耐ドライクリーニング性に優れた紫外線遮蔽加工布を容易に得ることができます。

一般性状

ULS-700 ULS-1700
外観 白色エマルション 白色エマルション
固形分 約40% 約40%
イオン性 ノニオン性 ノニオン性
pH 約7.0 約7.0
粒子径 約250nm 約250nm
凍結温度 -5℃ -5℃
紫外線吸収剤タイプ ペンゾフェノンタイプ ペンゾフェノンタイプ

ULS-700/ULS-1700の特徴

  1. ULS-700/ULS-1700は、繊維製品に後仕上げ加工によって優れた紫外線遮蔽加工を施すことができます。
  2. ULS-700/ULS-1700は、新規な高分子化合物で皮膜性に優れ、各種繊維への吸着力も強いため、優れた耐久性を示します。
  3. ULS-700/ULS-1700は、安定な水性エマルションであり、イオン性もノニオン性であるため、薬剤併用性に優れます。
  4. ULS-700/ULS-1700は、染色物の諸堅牢度に及ぼす影響は殆どありません。
  5. ULS-700/ULS-1700は生物や人体への安全性が非常に高く、安心してご使用いただけます。

各種薬剤との相溶性

試験条件

浴調製直後の相溶性 約併用薬剤を調合し、その直後の外観を目視にて相溶性を確認した。
経時後の相溶性 各併用薬剤を配合し、その24時間後の外観を目視にて相溶性を確認した。
撹拌安定性 TKホモミキサーで撹拌後、黒染めポリエステルタフタにて吸引濾過し、残渣の有無を観察した。(7000r.p.m×10分 液量 400ml 室温)

結果

併用薬剤及び使用量(%水溶液) ULS-700/ULS-170(5%)相溶性結果
直後 経時後 撹拌
フィックス剤 パンフィックスHF-2 1%
蛍光染料 イルミナールBBS-L 1%
樹脂・媒体 Sumitex Resin NS-19 7%
Sumitex Accelerator X-80 2%
樹脂・媒体 Sumitex Resin M-3 5%
Sumitex Accelerator ACX 1%
柔軟剤 シリコーラン AN-188 5%
ピクロン L-81 5%
シリコーラン 810M 5%






pH調製 pH4(酢酸)
pH6(酢酸)
pH7(未調整)
pH8(ソーダ灰)
pH10(ソーダ灰)












○:残渣なし △:残渣若干あり ×:残渣著しい

各種製品安定性

試験項目 ULS-700 ULS-1700
機械的安定性(1) 濾過残渣0.1%以下(対固形分) 濾過残渣0.1%以下(対固形分)
高温安定性(2) 良好
外観・機械安定性共に変化なし
良好
外観・機械安定性共に変化なし
低温安定性(3) 良好
外観・機械安定性共に変化なし
良好
外観・機械安定性共に変化なし
希釈安定性(4) 良好 良好
酸安定性(5) 良好 良好
アルカリ安定性(6) 良好 良好
  1. マロン式機械安定性試験法に準拠(50%水溶液、100g、荷重 20kg 5分間)
  2. ULS-700/ULS-1700を80℃×72時間放置後、機械的安定性試験及び外観を観察
  3. ULS-700/ULS-1700を0℃×72時間放置後、機械的安定性試験及び外観を観察
  4. ULS-700/ULS-1700の3%水溶液を調製後、72時間後の沈殿物の発生状態を目視により観察
  5. ULS-700/ULS-1700に1N-HCIを同量添加し、外観の変化を目視により観察
  6. ULS-700/ULS-1700に1N-NaOHを同量添加し、外観の変化を目視により観察

各種堅牢度に及ぼす影響

UL-700の加工布の各種堅牢度試験結果
摩擦堅牢度 水堅牢度 汗堅牢度 洗濯堅牢度 ホットプレッシング堅牢度
110℃ 150℃ 200℃
試験布1
(高温タイプ)
フィックス
未フィックス
試験布2
(中温タイプ)
フィックス
未フィックス
試験布3
(中温タイプ)
フィックス
未フィックス
試験布4(オレンジ) ×
試験布5(ブラック)
UL-1700の加工布の各種堅牢度試験結果
摩擦堅牢度 水堅牢度 汗堅牢度 洗濯堅牢度 ホットプレッシング堅牢度
110℃ 150℃ 200℃
試験布1
(高温タイプ)
フィックス
未フィックス
試験布2
(中温タイプ)
フィックス
未フィックス
試験布3
(中温タイプ)
フィックス
未フィックス
試験布4(オレンジ) ×
試験布5(ブラック) ×

():染料タイプ
試験布1~3:綿ユニット
試験布4:ポリエステルトロピカル
試験布5:ポリエステルダブルピケ

○:各評価級数の平均が水処理と比較し、同等以上
△:各評価級数の平均が水処理と比較し、0.5~1級数低い
×:各評価級数の平均が水処理と比較し、1.5級数以上低い

遮蔽特性と耐久性

加工方法

加工布 綿ブロード(未シル)布
加工浴 各紫外線遮蔽加工剤の1%、3%水溶液を調製
加工条件 1dip, 1nip 絞り率 80%×2分 セット160℃×2分

紫外線遮蔽効果測定方法

各加工布を日立分光光度計U-3200(積分球付)を用いて、500nm~250nmの透過率(%T)を測定

耐久性試験方法

JIS L−217 103法(マルセル石鹸使用) 0、10、20、30回後の紫外線遮蔽効果の変化を確認

オーストラリア/ニュージーランド基準について

ULS-700/ULS-1700の各濃度におけるUPF(紫外線防護ファクター)値およびUVR(290nm~400nm範囲の太陽光紫外線放射)防護分類を求めました。

加工方法

加工布 綿ブロード(未シル)布
加工浴 各紫外線遮蔽加工剤の1%、3%水溶液を調製
加工条件 1dip, 1nip 絞り率 80%×2分 セット160℃×2分

試験条件

オーストラリア/ニュージーランド基準(AS/NZS 4399:1996)

結果

UPF値 UVA防護分類
ULS-700 1%soln. 14 None
2%soln. 33 Very Good Protection
3%soln. 57 Excellent Protection
ULS-1700 1%soln. 25 Very Good Protection
2%soln. 53 Excellent Protection
3%soln. 84 Excellent Protection

使用上の注意点

高分子紫外線遮蔽加工剤の使用上の注意点

  1. 紫外線吸収剤の特性上、蛍光阻害および染色布の色目が変わることがあります。
  2. 紫外線吸収剤の構造上、洗濯およびドライクリーニングによる若干の黄変がみられます。(金属イオン(特に鉄イオン)等の吸着などによる黄変)。
  3. 厚手の布及び濃色(例:黒色など)染色した布には効果が小さい場合がある。

一般的使用方法

1~5%水溶液PAD-DRY法

荷姿

17kg 石油缶

品質保証期間

製造後6ヶ月以内(使用期限はラベルに表示しています。)
凍結防止や直射日光を避けるために、屋内保管してください。

ご注意

本製品をお取り扱いされる場合には、必ず製品安全データシート(SDS)をご参照の上、充分に注意してお取り扱い・ご使用下さる様お願い申し上げます。 また、ここに収録しました資料は、細心の注意を払って行った試験に基づくものですが、実際のご使用における条件は多岐にわたりますので、個々の最適処方は御社で充分にご検討下さい。