ホルマリンキャッチャー剤 エヤクリンR

近年、住宅の高気密化に伴い、家屋建材、家具等から発生するVOC(揮発性有機化合物)によるハウスシックが問題になっています。VOCの内、ホルムアルデヒド(ホルマリン)は合板や木質繊維板(MDF、パーティクルボード)中の接着剤から発生するとされ、室内濃度がかなり低くとものどや眼に刺激を与えます。特に繊維の分野では、旧来乳児の衣料からホルムアルデヒドが検出されてはならないとされています。

弊社は、乳児衣料のホルムアルデヒド対策としてホルマリンキャッチャー剤を長年に渡りご提供してまいりましたが、この度そのノウハウを基に、建装剤、家具向けホルマリンキャッチャー剤「エヤクリンR」を開発いたしました。本剤によりJASホルムアルデヒド放出量規格Fc0、JISホルムアルデヒド放出量規格E0を達成することが可能です。また本剤は塗工設備の錆び発生に対しても抑制効果を持っています。

一般性状

外観 白色粉末
有効成分 100%
溶解性 水に易溶
pH(20%水溶水) 約9.3

エヤクリンRの性能

ホルムアルデヒド放出量試験

試験条件
テストピース 合板
試料 エヤクリンR
他社品
塗布方法 試料のそれぞれ20%水溶液を作成、これをテストピースに塗布
塗布量 0.3g/尺2 (固形分換算、裏面塗布)
乾燥条件 60℃×10分(乾燥後テストピースはポリエチレン袋に密封して放冷)
試験方法 JIS A 5908.5.9「ホルムアルデヒド放出量試験」に準拠
試験結果
  ホルムアルデヒド放出量(mg/L; n=2) 平均
エヤクリンR ブランク→塗布品 3.9→0.1 4.5→0.2 4.2→0.15
低減率 97% 96% 96.5%
他社品 ブランク→塗布品 3.3→0.3 4.2→0.3 3.75→0.3
低減率 91% 93% 92%

防錆性能

エヤクリンRは、一般に20~30%水溶液にし、それをスプレー、ロール塗工する処方が考えられますが、この際塗工(塗布)設備が鉄等であると、錆の発生が懸念されます。そこで発錆試験を行いました。

試験条件
テストピース 材質:SS-400 (鋳鉄)
寸法:50×75×1.6(mm)
試料 ブランク(水)
尿素
エヤクリンR
他社品
試験方法 各試料を不凍液腐食水(JIS K 2234(※))に20%濃度で溶解して試験液とし、その中にテストピースを浸漬、室温にて3日放置した。
評価方法 目視により、発錆状況を確認

※自動車ラジエタークーラント用防錆剤の評価に使用する発錆促進試験液

試験結果
  ブランク 尿素 エヤクリンR 他社品
テストピース 液状体 テストピース 液状体 テストピース 液状体 テストピース 液状体
30分後
1時間後
15時間後 × × × ×
1日後 × × × × △~×
3日後 × × × × ○~△ ○~△ △~×

判断基準
テストピース ○=変化なし、△=変色、×=発錆
液状体 ○=変化なし、=若干黄変、×=赤変

同試験方法は防錆剤用の促進試験でありながら、エヤクリンRは水(不凍液用腐食水)やホルマリンキャッチャー剤として公知の尿素よりも錆びの発生がなく、逆に錆びを強制的に発生させようとする腐食水に対する抵抗性がありますので、通常使用では発錆に対してより抵抗性があるものと考えられます。

備考

荷姿 20kg パッキンケース
品質保証期 製造後一カ年(屋内保管、未開封)
保管方法 屋内保管
開封したものを保管する場合は密封してください。

ご注意

本製品をお取り扱いされる場合には、必ず製品安全データシート(SDS)をご参照の上、充分に注意してお取り扱い・ご使用下さる様お願い申し上げます。 また、ここに収録しました資料は、細心の注意を払って行った試験に基づくものですが、実際のご使用における条件は多岐にわたりますので、個々の最適処方は御社で充分にご検討下さい。